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CDではありません、レコードです。60年代イギリスの若者達がアメリカの黒人の音楽であるBluesにこぞって夢中になったのは、大変興味深い歴史的事実です。アレクシス・コーナー、ヤードバーズ、ローリング・ストーンズ、フリートウッド・マック、デイヴィ・グレアム、ジェリー・ロックラン、ペンタングル、ニック・ドレイク、チキン・シャック、ジョン・メイオール、サヴォイ・ブラウン等々、適当に列記しただけでその広がり(ロック、フォーク、ジャズへの接近)と層の厚さはすさまじい物がありますが、中でも無視することができない力量の持ち主がこの眼鏡っ娘ジョー・アン・ケリーです。彼女ほどストレートにブルーズに挑んだ人も珍しいのではないでしょうか。たとえばこのアルバムの翌年にリリースされたクリスティン・マクヴィーのソロあたりと比較してみると、いかに彼女がポピュラー音楽市場に背を向けて南部の泥沼に両手両足を突っ込んでいたか分かると思います。その姿は達人というか、隠者というか、とにかくMasterとしか呼びようがありません。(そのうえ眼鏡っ娘)さてこのレコードですが、リリースから50余年を経て、どうしても全体的に経年劣化が見られます。ジャケットはまずまずですが、ディスクはいわゆるヘアラインが多く見られます。音への影響としては、全体的なチリプチの他、B1に周回ノイズがあります。ただ言い訳じゃないですが、ブルーズという音楽には魂を直に揺さぶられるような芯の強さがあり、あまり綺麗な音にこだわって聴かなくても伝わってくるものがある気がします。(ただしスキップ、ループは一切ありません)なおジャケットの裏面ではStephen George Caltが解説を書いていて、彼はJo-Annをthe Beatlesと並び称しています。彼女はまさしく尊敬に値する本物のデルタ・ブルーズマンです。
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