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茶道具 黒織部沓形茶碗
『織部の茶碗はむずかしい』と長年、感じておりましたが、復元美濃・織部向付のお蔭で、近年すっかり「ベーオリ」のファンになりました。
こちらは陶印のない作品ですが、轆轤も丁寧で厚ぼったくなく、軽妙なシェイプにシンプルな鉄釉が潔くさらりと掛けられており、粋な姿に仕上がっています。『人為的に歪めた茶碗は焼く時に割れやすいもの』と伺ったことがあるので、この薄さでこの形はかなりテクニシャンな作り手によるものではないかと考えております。
黒織部は鉄釉をかけ残した部分に鉄絵を描いたり、あるいは掻き落としや型抜きを行ったりして、黒と白による文様を加えます。また、形を大きく歪ませて、意識的に飲み口をつくり出しているのも、黒織部の特色です。
桃山時代・17世紀前半に美濃(岐阜県)で焼かれた「織部焼」の黒茶碗のうち、絵文様のあるものを「黒織部」と称します。轆轤(ろくろ)成形したのち、全体を大きく楕円形に歪めたのが、沓形茶碗です。
【黒織部沓形茶碗 銘 わらや】
最も有名な黒織部「わらや」本歌の口縁部は、波がうねるような大きな高低がつけられています。内面全体と外側面の一部を残して鉄釉を浸し掛けにし、掛け残したところに縦筋と丸や三角形の抽象模様が描かれており、その上から長石釉(ちょうせきゆう)が掛けられています。
黒い発色は「引き出し黒」の技法によるものです。
底部には輪高台を削り出し、「×」の窯印が刻まれています。高台脇に漆で「わらや」と書いたのは、花押から千利休の孫である宗旦(そうたん 1578~1658)といわれています。
【引き出し黒】
瀬戸黒と同じように、焼成中に窯から引き出して急冷することにより、鉄釉を漆黒に発色させる独自の技法です。
カテゴリーホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 > 茶道具 > 茶碗商品の状態新品、未使用発送元の地域神奈川県






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